フィロソフィア・ロボティカ ~人間に近づくロボットに近づく人間~
フィロソフィア・ロボティカ ~人間に近づくロボットに近づく人間~
人文系ロボット文化論(って帯に書いてある)。
かなり適当に大雑把に内容をまとめるとこのような感じ。(間違ってたらすみません)
科学技術を人称代名詞的な視点から見ると、(たとえば携帯電話が一人称のメタファーであるように)ロボットは二人称に属する技術である。だが、技術の進歩に伴って、コンピュータ端末が着衣可能、さらには移植可能になっていくにつれて、サイバースペースにおいて「全でありながら個」「個でありながら全」という、三つの人称のどれにも属さない状態が発生すると考えられる(これを仮に四人称と呼んでいる)。自他の境界がない状態で、自分を自分だと確かめるための、信仰にも近い根拠(攻殻機動隊などの世界でゴーストと呼ばれているもの)が要請されるようになるだろう。「私はpである」という告白をどれだけ重ねてもそれが自分とは一致しないように、いくらテクノロジーを重ねても人間はできあがらない。「テクノロジー+なにか(デルタ)」が人間であると定義するとき、ゴーストとは常にそのデルタに逃げ込んでいくものなのかもしれない。
というような論考を、200ページにわたって、社会学などの文献を引きながら続けていきます。予備知識ゼロでも楽しめるように、わかりやすい比喩などの工夫がされているので、割と難なく読めてしまいます。何より、内容にロマンに溢れているのが、とてもとても良いですね。すこしふしぎな話が好きな人は是非。
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